さうすぽー

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のさうすぽーのレビュー・感想・評価

3.8
自己満足点 76点

キャストも豪華で敷かれた伏線もほぼ完璧!

ただ、色々と思う点が(^_^;)

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で監督を務め、物議を醸したライアン・ジョンソンがアガサ・クリスティのリスペクトを最大限に駆使したミステリー映画。

まず、キャストが自分好みの方たちが凄く多いです!
ダニエル・グレイグはジェームズ・ボンドが格好良く、クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカ、アナ・デ・アルマスはブレードランナー2049のヒロイン、トニ・コレットはヘレディタリーやシックス・センスのお母さん、そしてキャサリン・ラングフォードは13の理由というドラマでヒロインを演じる等、自分の好きなキャラクターを演じてる俳優陣が一同に会するのが凄いです!
さらにクリストファー・プラマーにマイケル・シャノンまで出てるという何という豪華な映画なのでしょう(笑)


舞台となる屋敷のセットデザインも良いですね。
本当にアガサ・クリスティの小説に出てきそうな富豪の館のような作りで、小道具にもいちいちこだわりを感じます。
また、推理小説にありそうな迷路のような隠し扉等、謎解きには欠かせない要素などがふんだんに盛り込まれていて面白いです。

そんな豪華なキャストと華やかなセットで展開されるストーリーは、登場人物達の会話や道具等で伏線を張っていき、最後に回収される展開はミステリーとして完成度が凄く高いものとなっている気がします。


...ただ、この映画において首を傾げたのは事件の真実や、殺されたクリストファー・プラマーの行動です。
そもそもクリストファー・プラマーがあんなことしなければドロドロなことにならなかったはずだし、犯人に殺されることも無かったのに...と考えたら彼の選択が正しいものとは思えないし、結構バカなことをしているなという印象です。

そして、ラストの彼女がした選択についても、自分だったらああいう選択はしないかな...と思ってしまいます。

そういった展開を期待していなかったので、悪い意味で想像と違ってしまったので、個人的に「う~ん」という感じです。

ミステリーとして非常に面白いのですが、個人的にノイズに感じてしまったところもあったので絶賛とまではいきませんでした。