ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の作品情報・感想・評価・動画配信 - 711ページ目

「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」に投稿された感想・評価

sakey

sakeyの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

CSI:KFC

最初に犯人がバラされて、一瞬コロンボや古畑タイプの作品?と思わせておいて(ある意味想像通りの)クズが犯人というオチ。
マーサは結局正しい薬を選んでいたのに、ハーランが早まって自分から終わりを選んでしまっていたってしんどすぎるでしょ…

コメディ?ギャグ?要素もあるのでミステリー初心者でも楽しめそうだし、ダニクレやクリエヴァを始めとした俳優ファンも楽しめる、気軽に人に勧められる作品だと思う。
(ミステリーを求める人にはちょっと足りない可能性もあるけど…)

にしてもクリエヴァのクズっぷり…凄いわこの方の演技力…(ヒドラキャップ感あるけどw)
ドーナツの真ん中空洞は、ドーナツとして未完成なのか?それとも、その形で完成なのか?そこが問題だ。

推理モノを分析すると色んな分け方がある。そのひとつが推理の重点わけ。

1)フーダニット(誰がやった?)
2)ハウダニット(どうやった?)
3)ホワイダニット(なぜやった?)

この映画の核は、フーダニットかな。
1.2.3.の順はそのまま推理小説の発展の歴史になる。
ウィキの推理小説よみごたえあるなぁ
mOjako

mOjakoの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます


「スターウォーズ 最後のジェダイ」の監督を経て多様な意味で注目を集めるライアン・ジョンソン新作。古くて新しい現代のミステリーを見事に成立させました。面白いです。

 舞台はニューヨークに佇む世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーが住む豪邸。彼の誕生日パーティーの翌日、ハーランは遺体となって発見される。ハーランの家族をはじめ屋敷にいた全ての人間が容疑者として浮上しつつ、遺産を狙う家族の思惑が蠢く中で名探偵ブノワ・ブランが事件解決にむけて動き出します。
 あらすじを聞いてわかるように、今作はアガサ・クリスティーをはじめとする古典的ミステリー小説にオマージュを捧げています。名探偵ブノワにちょっとポワロの面影があったり、遺産をめぐるあたりは横溝正史的な雰囲気もあり、日本人でもかなり親しみやすいかなと。

 しかし本作の凄みは、アガサ・クリスティー的な古典的フォーマットをライアン・ジョンソンの剛腕な映像的手法で全く新しいものにしてしまっている点。
 例えば、冒頭チラリと映るマグカップ。そこには「私の家、私のルール、私のコーヒー」の文字。これ一発で土地や伝統に厳格さを重んじる白人家族であることがわかる上、この皮肉がラストで見事な反転を見せるから巧い。
 さらに、家族の1人1人を取り調べるシーン。右横から撮られる家族の背後には常に円形に配置されたナイフが映る。つまり彼らが全員揃って何某かの罪や後ろめたさを抱えていることを映像的に示すんですが、看護師のマルタの取り調べ時だけカメラを逆位置に置いている。これによって彼女もまた罪を抱えてはいるが、それは他の家族たちとはまた少し違ったものであるということを絵的に表現します。
 それ以外にも時系列をシャッフルしながら混乱させない見せ方とか登場人物が話していることと実際に映っていることが違うなど映画的な語り口が古典的物語を新鮮なものにしているんですね。

 そういったジャンル的な面白さがある上で、現代アメリカの移民問題を取り込んだ秀逸な脚本もまた見事。看護師マルタがキーになりますが、彼女の犯行が中盤で明らかになってしまったりと先の読めない展開が次々と起こるのも大きな魅力になっています。 
 マルタは金持ち家族に雇われ救われていますが、家族たちは誰一人として彼女がどこから来た移民なのかをちゃんと把握していません。そんな欺瞞が遺言の開封とともに次々噴出するんですが、それは今のアメリカ(否、日本も人ごとではありません)が抱える欺瞞でもある。
 「法的手続きを経ていない移民は許されない」「俺たちの土地なんだから俺たちが利益を享受するのは当然だ」「なんでただの看護師のマルタが俺たちの家と財産を全て手にするのか」そういった白人たちの怒りが次々と論破されていきます。「私はハミルトンを初演で見たんだよ」なんてことをリチャードが嬉々として語る場面がありますが、合衆国憲法や連邦制を作ったアメリカ建国の父ハミルトンもまた移民であって。フロンティアを開拓したのも移民なら、橋や道路などインフラを整備したのも移民。アメリカは移民によって作られ、移民によって発展してきた国なのだから、アメリカにある富が白人のものなんて主張はそもそもおかしな話なんですよね。マルタをそういったアメリカの移民の歴史を背負うキャラクターとして描くことが、この映画を単なる古典オマージュでなく現代に語るべき物語たらしめています。

 いわゆるミステリーの面白味は十分ありつつ、映画的な快感の先に現代的な問題提起まで孕んでいるんだから、大満足じゃないでしょうか。
たむ

たむの感想・評価

3.6
ミステリージャンルでこの構成、見事な脚本です。
ミステリーで面白くないのは、回想シーンはそれを語っている人物の言葉の映像でしかないことで、過去は決まった出来事で、葛藤はない事です。
テレビドラマだと『ホームランド』などで、回想と語りをずらして、葛藤を描く脚本も出てきましたが、やっと映画でもその手法が活かされます。
まずそこが映画脚本の今後のレベルを押し上げるきっかけになれば、ますます映画は面白くなります。
脚本が面白くても、それを演じるキャストと演出も重要ですが、なんの心配もない、超豪華さで、作品の持つユーモアを表現します。
古典的ミステリーの皮を被ったアメリカを風刺するブラックコメディ。ライアン・ジョンソン天才だよ!
先入観なしに観た方が楽しめる作品だと思う。鑑賞中、今中盤なのか、終盤なのか全くわからなくなり、翻弄されっぱなしだった。
多くの人に観てほしい!
M

Mの感想・評価

4.0
使用人が遺体を見つけたとき叫ぶんじゃなくて、運んできたトレイを落としそうになってそっちに気がいく演出好き。内容は面白かったけど、ふつうの謎解きっていう感じ。
たく

たくの感想・評価

3.8
割と最初の方で真相が明らかになっちゃうので、これはミステリーに見せかけて別ジャンルに持ってく展開かな?って思ったけど最後まで観るとなるほどねーってなった。

大作家の85歳を祝う誕生会の翌朝に彼の自殺死体が発見されてその真相を追っていく話で、後半の遺産相続のくだりでの家族のクソっぷりに辟易した。そんな中で彼の看護役となって働くマリアがただひとり善良な人間で、嘘をつくと吐いちゃうという親切設定まで付いてる。アナ・デ・アルマスは「ブレードランナー2049」でもそうだったけどこういう役がハマるね。

冒頭に登場する2匹の犬が要所要所でいい働きをするのが笑かしてくれる。ほとんど喋らない謎のお婆ちゃんもいい味出してた。
ラストはダニエル・クレイグのハイテンションで持ってく感じなんだけど、謎解きのカタルシスは今ひとつだったかな。

エンドロールでフランク・オズ(ヨーダの声)の名前を見つけて興奮した。監督がライアン・ジョンソンでスターウォーズ繋がりかな。
抹茶ん

抹茶んの感想・評価

2.5
とってもクラシックな印象。
予告編から気になっていたインテリアがナイフとわかってスッキリ
薫

薫の感想・評価

3.8
絶壁の洋館での殺人事件の犯人探しってミステリーの定番だなあと思っていたら開始20分くらいで予想外の展開になり全然定番じゃなくなった。探偵視点じゃないのもラストの展開も面白かった。探偵のこと侮ってた。やられた。
あのおじいちゃんなら、全部わかってたんじゃないかと思わずにはいられないなあ。
とても王道で上質なワインのようなミステリー映画でした。

ミステリーとしては、難しくはないのでトリックはすぐに解けるとは思いますが、色々それ以外のことでも伏線が多く、どの登場人物も一癖も二癖もあり、とにかくスクリーンに釘付けになってしまうぐらい魅力的なミステリー映画です。
これはシリーズ化して欲しい作品ですね。

MY HOUSE
MY RULE
MY COFFER