コーディー

僕たちは希望という名の列車に乗ったのコーディーのレビュー・感想・評価

4.5
いや〜めちゃくちゃ良かったです!

自由のため蜂起した者への悼みを抑えらなくなった若者達。反逆などではなく純粋な意志表明に対し統制と言う名の心の侵害を繰り返す国家。社会主義の強権に晒されつつも仲間と共に守るべきものを見据え選択に迫られる彼らの闘いにただ圧倒される。凄い映画でした。

‪ソ連統治下の東ドイツ、ベルリンの壁建設の5年前って事で東西の行き来もあるとは言え西側の情報への厳しい検閲、社会主義を揺るがす思想への執拗な排除、そしてナチスが残した傷痕。そんな鬱積した時代だからこそ強く結び付く家族や友との絆に揺さぶられた。‬

‪尊厳を踏みにじるような卑劣な首謀者炙り出しにより生徒間に生まれる猜疑心、目まぐるしく状況が変化するスリリングな展開は異常な没入感。そして若者たちを演じる新人俳優とは思えない彼らの見事な演技力にも驚かされるばかりで体制に抗う姿はとても輝いていた。完璧!