明日で終わるとのことで慌てて観てよかった。約120分ダレる時間一切なく進み真綿で首を絞めていくような詰められ方。少年たちの群像劇と成長の話であるだけでなく、東側で生きなければならない父たちの物語。
実話ベースと言いつつサスペンススリラーとしての巧妙さに唸る。あの調査官や大臣たちほ本丸が実は首謀者にないことと、彼らが予め「カード」を持っており、陥落させるゴールも見えているのが怖すぎる。
少年たちの演技も素晴らしく、テオを演じるレオナルド・シャイヒャーの無軌道な少年の携える表情の変遷が見事だった。そしてヨナス・ダスラー演じるエリックの慟哭...。全然そんなこと予想してなかったのにクルトとテオがやおいみあってよかったですね...。そっちに全振りしてないのもよかった。
あの時代ということはあるかもしれないが、少年たちや父たちにスポットが当たっていて、少女たちにはあまりクローズアップしてなかったのは気になったな。気になるのはそれくらいで、サスペンスと変わらざるを得なくなる少年少女たちの群像劇もよい塩梅の良作でした。今年観るドイツものどれも良いな。