西村大樹

僕たちは希望という名の列車に乗ったの西村大樹のレビュー・感想・評価

5.0
青春映画である。しかし、生半可な青春映画ではない。
いまの日本で同じような概要の作品を作ったとしても、クサイ『金八先生』のような作品となってしまうだろう。友情があり、裏切りがあり、恋愛があり、別れがある。当たり前の要素だ。しかし、本作はそこに社会主義という思想の鎖が加わる。その鎖が作品に重くのしかかる。
色調が抑えられた撮影が、あの時代の空気感を映し出しているかのようにも思える。
傑作。
西村大樹

西村大樹