ぱぷりー

僕たちは希望という名の列車に乗ったのぱぷりーのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

若者らの"同志"を追悼するという1つの出来事をあらゆる視点から考えることができた

冷戦下のベルリンを舞台としたお話
社会主義国家の情報統制の怖さ その中で自分たちの自由のためにクラスの多数決で黙祷を選んだ (多数決を選ぶ民主的感性がまた社会主義と対局してて面白い) そのコトの大きさについて中盤後半を通して痛感した ただ偲んだだけなのにね

西のラジオを若者らに聞かせてあげてたおじいちゃんを逮捕しに車が家に向かっていく場面 空飛ぶ鳥の群れを映したシーンがあった 同じ方向を向いているけど、固まりが3つほどに分かれていて、クラス全員で黙祷という1つの事柄を行ったけど、多数決で行ったことだからそれに対して賛成・反対・それ以外にもそれぞれに意見がある そういうことが鳥でよく表現されていて感心した

「自分で考えろ」という
クラスのリーダー的存在のテオが今後どうするか彼女に聞かれて返した言葉 これがまた響く 彼らは序盤から一人一人の意見があるんだよね それを発言できてることの重要性 その意見をどう行動に移すか最後に描かれたわけだけど 自分で考えて行動してた彼らを讃えたい