Yukiko

僕たちは希望という名の列車に乗ったのYukikoのレビュー・感想・評価

4.1
2020年1月28日
『僕たちは希望という名の列車に乗った』2018年ドイツ制作
監督、ラーズ・クラウム。

1956年、東ドイツ。
高校生のテオとクルトは仲間数人と西ベルリンに出掛ける。
そこの映画館でハンガリーについてのニュースを観る。
ソ連との間に多数の犠牲者が出たことを知り、次の日
学校でクラスメートに、犠牲者を弔う黙祷を2分間しようと
呼びかける。
授業が始まり、教師が生徒に問いかけても誰も沈黙のまま
なので、教師が何故だ!?と騒ぎ出す。
そして、その事は大きな問題となっていく…


東西冷戦下の東ドイツで起きた実話だ。
本作は、当事者の1人ディートリッヒ・ガルスカの
ノンフィクション小説「沈黙する教室」を元に映画化された。

映画を観ているとケスラー女史の、執拗に生徒を追い詰めよう
とする質問の数々に苦々しさを感じる。

自分が大事か、家族が大事か、それとも仲間が大事か…
その若さで選択を強いられる事の辛さ…大変さ…

映画に描かれているその後は、一体どうなったのだろうか
と気掛かりだ。

(以下、東ドイツについて、Wikipediaより転記)
ドイツ民主共和国、通称 東ドイツ。
第2次世界大戦後の1949年に旧ドイツ国のソビエト連邦占領
地域に建国された国家。

複数政党による議会制民主主義国の形態を採っていたが、
実際はドイツ社会主義統一党が指導権を有していた。
多数のソビエト連邦軍が駐屯し、政治的・軍事的にはソ連の
衛星国であった。

1970年代までは東ヨーロッパの中で最も発展していた。
労働力不足を補うため、女性の社会進出が進んでいた。
国民の監視が徹底され、言論や表現の自由は制限されていた。
相互監視の網を張り巡らせていた。
一定期間無職でいると逮捕され、強制労働が科せられた。
1970年代以降は、生活水準もある程度上昇していた。
が、自動車は申し込んでから7~8年以上待たないと納車
されなかった。
輸入車は事実上入手が不可能であった。

1990年、ドイツ連邦共和国に領土を編入される形で消滅した。