Ken

僕たちは希望という名の列車に乗ったのKenのレビュー・感想・評価

3.9
2020年203本目。
これ実話かよ、マジかよ。きっつい。

ベルリンの壁が作られる前の1956年の東ドイツでのお話。高校3年生のクラスが、反逆罪的なもので誰が首謀者か問われる。

お話自体がすごすぎる。団結力と勇気。
でもそれを描くだけでなく、心の揺れや、しんどさもかなりきつく描かれる。エリックがマジでかわいそう。
戦時中でもないのに、この息苦しい世界が存在するの本当に恐ろしい。見ていて辛かった。


そんな雰囲気の中、葛藤を演じる若手俳優たちがものすごくいい。エリック役の子が特に素晴らしい。それ以外の子たちもとても良い。それだけで評価が高くなる。

あと不穏なピアノ曲が怖かった。

最後はハッピーエンドって言っていいのかな。葛藤しかない。
これ実話だから、この先のことがあるじゃん。めっちゃ気になる。でも調べても全然出てこないよな………


ちなみに見るなら東ドイツの最低限の知識、ハンガリー蜂起を知っておいた方がいい。あとはプスカシュ。マジックマジャール。
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