僕たちは希望という名の列車に乗ったの作品情報・感想・評価・動画配信

「僕たちは希望という名の列車に乗った」に投稿された感想・評価

生きたいように生きようと望み、生きたいように生きることを選ぶ。

その理不尽なまでの運命の儚さに、たじろぐな、ひるむな、歯をくいしばれ、信じろ。
有酸素

有酸素の感想・評価

3.8
東西ベルリンの境界駅 1956年、ベルリンの壁建設の5年前。
「スターリンシュタット発 西ベルリンアメリカ占領地区(RIAS)行き」
スターリンシュタットは社会主義をベースにした計画都市で大規模な製鉄所を建てその街に労働者を住まわせた。
製鉄所で働くテオの父親がこの街が生まれ故郷というのは映画上の設定で
史実が起こった実際の場所はシュトルコー。

肉厚な生地、スモーキーな色。
細畝のフィールドコート、レナのブルーのニット。

ハンガリーの民衆発起のニュース映画を西側の映画館で見た学生たちが静かに起こした革命のはなし。

メモ
・コンソメ色のスープにミートボールが2つ、淡いベージュ色のパンも並ぶ
・ピオニール式挨拶
RIKAO

RIKAOの感想・評価

4.2
ベルリンの壁が出来る5年前の話 高校生達の行動に国家が介入してくるなんて…改めて自由の尊さ貫く事の難しさこの時代の悲劇を知った

1956年東ドイツでの高校生達のある行動が引き金となり 政治的問題へ発展 胸が苦しくなる青春群像 実話 ベルリンの壁が作られるのはこれから5年後だがそれまでは検閲はあったものの列車で往来は出来ていた

冒頭では高校卒業を控えたクルトと親友テオが西ドイツへ祖父のお墓参りに行くという所から始まる 西ドイツの自由な雰囲気にはしゃぐ無邪気な二人 自由への憧れが募り アメリカからのラジオを違法(そんな事もダメなの…)に傍受して聴ける 同級生のおじさんの家に集まったりし自由な未来が来るという期待を抱く

ある日ハンガリー民衆蜂起ニュースに黙祷を捧げようとクラスで提案したのはクルト 多数決で黙祷する事にクラスで決めて 黙祷した事が問題となり 国家まで介入し 発起人の犯人探しが始まる…
(サッカー好きなのでプスカシュの事は知っていました レアル・マドリードにも在籍したFW世界的に有名なレジェンドですよね)

クルト テオの友情やクラスメイトそれぞれの家庭環境の違いから 政府に対してどういう答えをしたら 捕まらないか
皆で作を練ったりするんだけど
進学クラスの子達だけあって皆凄く
勉強したいという気持ちが強くて
学校の進学クラス(大学へ行く)というのが
どれだけ大変優秀で栄誉な事かわかる

親友でありながら 相手を思いやりつつ
恋愛感情の絡みもあり…
立場家庭環境の違い
密告する事で自身はエリートの道
友達は牢獄へ…思い悩む
テオは労働者階級の息子で家系内では初めての進学クラス
クルトは議員の息子ではあるけど
政府よりの父親モラハラされまくりの母
そういう所で
微妙に行動に歪みが入る感じが胸を締め付けられる
また父親達も息子を思いやっての
助言や行動 そういう事しか出来ないのが
悲しい

政府も犯人探しに 生徒一人づつに
卑怯な揺さぶりをかけてきて心底酷いと
思うがコレが普通だったんだろうなと
本当に恐ろしかった
一番ビックリしたのは
高校の授業で銃撃があった事 考えられない

クラスメイト達の心の葛藤や揺れ
を見事に描いていて ラストにどんな結末が待つのか…最後まで惹き込まれ
決断の先には何が待つのか
色々と思い考えさせられる作品だった

自分が高校生の頃を思うと恥ずかしいわ
思想を抱いたり討論したりなんて無く
こんな歳まできてしまって…
この子達今どうしているのだろう
とても気になる どうか幸せであって欲しい!
もりや

もりやの感想・評価

3.8
タイトル付け上手い!
Yukari

Yukariの感想・評価

4.5
終わり方が足りなかった。
個人的だけど。

ヨナス、かっこいい
Ados

Adosの感想・評価

4.5
若さゆえの軽いノリでやった黙祷が、まさか人生を左右する行為となるとは…。

あらすじを聞くと社会派ドラマのようにも思えるが、迫真のサスペンスと高校生たちの青春を描いた群像劇。
クラス一人ひとりが本当に仲間想いのいいやつ。

正しいことは一体何なのかを考え、小さな革命を起こした若者たちは、希望を追い求めて未来へと続く列車に乗り込んでいく。

このレビューはネタバレを含みます

ベルリンの壁が建設される5年前の東ドイツ、若者たちは家族を捨てて西へ向かった。
監視、密告、捏造、裏切り、弾圧、情報遮断、恐怖が渦巻く東ドイツの社会。戦争当事者でもある親世代はすでに身動きが取れない。一方若者たちは真実を求め、疑問を投げかけ、考え、苦悩しながら行動する。その葛藤が息苦しくなるほど伝わってきた。

【印象的なシーン】
・首謀者はエリックだと嘘の証言をすれば、助けてやると説得されるテオ。答えはNO。『一生つきまとう嘘だ』と。
・ラストシーン。テオたちが乗り込んだ列車にはあちこちにクラスメイトが。

【もっと知りたい】
・クルトの逃亡を見逃した父ハンスのその後。
・パウルの大叔父エドガーの消息
・西で卒業試験を受けた若者たちのその後の人生。せめてテオ、パウロ、クルト、エリックの歩んだ道のテロップがほしかった。→原作『沈黙する教室』にはしっかりと描かれているらしい。40年後には同窓会まで開かれたとか。
グッド邦題賞を差し上げます
テオの最後の決断は僕なんかからすると、すごいなぁとかじゃなくてわけわかんない。でも映画の中の出来事を思い出すと、わからないでもないなあって思わせる程の胸糞リアリティ。アツさが演技で伝えられてすごい。
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