Bobbin

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動のBobbinのレビュー・感想・評価

4.0
イタリアの離島に集まった親族を巡る群像劇。それぞれに問題を抱えていて、それが次第に明らかになってくる。その内容はシリアスかつ普遍的で、問題に向き合っている人、逃げている人、これから向き合おうとする人、これから未来を迎える人、すでに乗り越えてきた人…などなど。物語が進むにつれ、皆精一杯になんとか日々をやり過ごしているのだと感じ、登場人物それぞれが愛おしく思えてくる。表面に見えているものが全てではないし、人に対する評価もいかに曖昧なものかが良くわかる。自分もこれでいいのだとどこか安心させてくれる良い作品。
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