Cisaraghi

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動のCisaraghiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

久々のイタリア映画で、大家族もの。家族讃歌的な邦題に反して人間模様はドロドロだけど暗くはないし、何より彼等が閉じ込められるイスキア島(マンマ・ミーアの島とよく似た雰囲気)と滞在するヴィラがどこまでも明るく美しく開放的で、子供を含めた大家族の賑やかさもあって、呆れつつもウンザリすることなく観られた。

イタリア女性の感情表現が盛大で気圧される。この映画の女性陣の中では、最も落ち着きのあるカルロの元奥さんエレットラに一番好感が持てた。元舅姑から是非にとお呼びがかかるのもわかるけど、火種になるのも無理はない。当初ジネーヴラに同情の余地はあったが、カルロの娘ルナに対するあの言い方は最低。カルロにとっては見限ってくれてこれ幸いだろう。イザベッラも最初からどうも苦手。見せられたくないものを見せられてしまったクリスティーナがとても可哀想。あの言い訳で娘からの信頼を取り戻せるとは思えないけど…。サラの最後の一撃は強烈でいいパンチだったが、男の浮気と煩悩に振り回される女たちばかりで、イタリアの女性はフランスの女性と比べると苦労が多く自由じゃないように感じた。家族制度に縛られているかそうでないかの違い?

見終わったら19人全員誰が誰か把握できて、関係図が頭の中に描けるようになっていたのが、何気にすごい。一人も取りこぼしていなかった。
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