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ラ・ヨローナ~泣く女~のSHIDOUのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
4.0
子供をターゲットにする「ラ・ヨローナ」に翻弄されながらも、懸命に幽霊と対峙する家族を描いた今作。フィクションであっても子供が犠牲になるシーンというのはメンタルにクる。しかし、演出は基本びっくりどっきりではあるものの、そこまでのタメや、意外なところから攻めてくる怖さがあり、飽きさせない。

ドラマ「クローザー」「Major Crimes」のフリオ役でおなじみ、レイモンド・クルツが「呪術医」を演じるが、これがなんとも味わい深いキャラクター。教会の流れとは一線を引いた立ち位置にいて、クセはあるが、ユーモアを併せ持ち憎めない好漢である。

彼には是非、今後の死霊館シリーズにも出てきてほしい。そしていずれはウォーレン夫妻らと共に死霊館アベンジャーズ的なことをやってくれたら嬉しい。

そもそも自分が死霊館シリーズに触れたきっかけが、今作の予告編を観たことに端を発している。

フリオが出てきた瞬間、劇場で妻と顔を見合わせながら「フリオがでてるー!」となり、じゃあそれまでのシリーズ観てみようか、というのがスタートだった。そして現在「死霊館のシスター」以外一通り観ているといった具合で、フリオにはまったくステキな映画シリーズに出会わせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいだ。
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