菩薩

元禄忠臣蔵 後篇の菩薩のレビュー・感想・評価

元禄忠臣蔵 後篇(1942年製作の映画)
4.5
いつの間にやら忠臣蔵で号泣できる歳になっていたようだ。

冒頭の原寸大「松の廊下」に度肝を抜かれ、細部まで作り込まれた芸術性に目を奪われ、苦悩し続ける大石内蔵助にやきもきを覚えつつも、怨敵吉良の首を浅野の墓前に捧げて以降の大石以下赤穂四十七士の晴れやかな姿に完全に涙腺を持ってかれた。

主君に忠義を尽くすこと、武士として立派に死ぬ事、武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり、おそらくは戦意高揚を目的として作成されたであろう側面を感じざるを得ない部分もありながら、あの時代のあの時期に、これ程までの映像作品を遺せたと言う事実に対しては頭が下がる。

2015年の映画(館)納めに、SWでもなく、クリードでもなく、ハッピーアワーでもなく、本作を選んだ事、今の時点では大正解だと思っている。それを証拠に、今興奮しすぎて乗る電車を間違えた。