ぶみ

完璧な他人のぶみのレビュー・感想・評価

完璧な他人(2018年製作の映画)
3.5
イ・ジェギュ監督、ユ・ヘジン、ヨム・ジュンア等の共演による韓国製作のドラマで、パオロ・ジェノヴェーゼ監督の2016年イタリア製作『おとなの事情』のリメイク作品。
月食の夜、食事会に集まった七人の男女が、携帯電話の中身をさらけ出すゲームを繰り広げる姿を描く。
今年公開された光野道夫監督『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が日本版リメイク作品となり、オリジナル版、日本版のいずれも鑑賞済み。
本作品は、オリジナルをほぼトレースしているため、観終わった感想は、オリジナルと変わらずであり、着信音が鳴るたびに、徐々に泥沼にハマっていき修羅場と化していく様は、悪趣味ながら面白いもの。
ただ、オリジナルに忠実であるが故に、韓国版特有の要素が盛り込まれなかったのは残念なところ。
そう考えると、終盤独自の展開を見せた日本版の存在感が際立ってくるが、いかんせん、その日本版は演出面で失速してしまっていたのが、これまた残念。
そのため、私の好みとしては、オリジナル、韓国版、日本版の順となった次第。
オリジナルを知っていると新鮮味はないものの、これまた「大人の事情」は万国共通であることを再認識させられた一作。

男は、あの年になると、人生を逸脱することがあるの。
ぶみ

ぶみ