つっきー

象は静かに座っているのつっきーのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
3.2
作品の印象的なテーマとして出てたのは「誰のせいだ」というモチーフ
この現実、現状、社会や自分を取り巻く苦境は誰のせいだ?俺のせいじゃない。という他人事の話が延々と続く


ショットはかなりいいんだが…
さすがにいいショットの連続だから許せる、と普段は言えちゃう自分だけど4時間となると長かった
いい作品だとは思うんだけどストーリーの方で迫ってくるものが薄すぎる
監督の感性の青さ、みたいなものがある気がする。ショットの方ではそれが若さ新しさみたいな方にうまく出てる気がするんだけどキャラクターや人物描写の方では彼らの人間性に真新しさはなかった

最後のバスのカットとか良かった、ただ象が鳴くやつは正直どうなんだ?と思わなくもない
意味合いがあるとしても単にダサい印象は拭えない
ジュブナイル的なところをテーマに据えたのがなんとなくこの作品の格を落としたような印象はある 好みの問題かもしれないが

「つまらないことで時間を潰し続けるとまわりからプロと呼ばれる」って台詞は好きだった

カットとかカメラワークは好きなんだが、4時間やるならもっと上手いストーリーにできるはず、できなかったから4時間とも言えるが
つっきー

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