ブラックユーモアホフマン

象は静かに座っているのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
4.4
サタンタンゴを観たスクリーンでまた長丁場の。サタンタンゴいけたらもう怖いものナシですよ。今回は一睡もせず完走。眠気よりも尿意の方がきた。膀胱との戦争。

面白かった。クソみたいな社会で生きてることに辟易しているけど自分たちではどうすることもできない、抜け出すこともできなければ問題を解決することもできない非行少年、非行少女たちの鬱屈した感情が突発的な暴力に繋がってしまうという群像劇。牯嶺街と比較されるのはよく分かる。

そして監督が自殺してしまうのも分かる気がしてしまう。フー・ボー、あなたにとって映画こそが象ではなかったのか。一度は象を見に行くことを選択したあなたが結局死を選んでしまったことは悲しい。

ラストカット気持ち良かったなー。雪の上を歩いてるみたいなカットだけよく分からなかった。