lemonsta

象は静かに座っているのlemonstaのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
3.8
誰一人楽しそうに生きていない灰色の街。
大人は誰かのせいにしてばかり。親たち、先生、その妻、それにチェンも。
今は無邪気な孫のちびっ子も、数年後にはブーやリンのように暗い目をして青春を過ごすんだろうか。
若者と大人たち。両方の閉塞感、無力感、絶望感が途切れることなく画面から痛いほど伝わってくるので4時間という長さはまあまあ辛かった。
チェンも含め若い彼らが、悲しい連鎖から抜け出すにはどうしたらいいのだろう。

座る象は彼らに何をもたらすのか。
印象的なラストシーン
象の鳴き声は辛そうに聞こえた。

音楽だけでなく雑踏の音も計算されてるのか、たまたまなのか、聴覚的に独特の心地よさがあったなあ。
あとタイトルロゴかっこよかった。
lemonsta

lemonsta