FumiyaIwashina

ラブ&ドラッグのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)
3.6
女たらしで仕事も切り抜ける奔放なジェイミーと若くしてパーキンソン病を患い、深い関係を望まないマギー。最初は体だけの関係だったのが、徐々に互いの愛が生まれていく。
エロい映画であるというのとは裏腹に確かな優しさや愛も感じられて、良い映画だった。
最初は二人ともどうしようもない生活をしながら、根は真面目だというのが伝わってくる。また、典型的なきれいすぎるラブストーリーではないから、意外とリアルで共感できる部分もあったりする。どちらかの気持ちと釣り合わなくてすれ違ったりとか、気持ちのコントロールがどうにもならなくて苦しかったりとか、なんとも言えない恋愛独特の感情描写が絶妙。
一見欠点ばかりが目立つ人でも自分にとっては運命の人かもしれないし、他の人より遥かに苦労したとしても、その苦労のために努力を惜しまなかったりとか。
あの前半からこのラストまで持っていくのには感心してしまった。