クドゥー

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のクドゥーのレビュー・感想・評価

4.0
『色々考えることはあるけど、みんな生きるのに必死』

恐竜との共存の道を模索する世界で覇権をかけた戦いが開幕するコリン・トレボロウ監督作品は、人類の8割を失うぐらいの展開を期待したところで最後まで舞台的に人間の業を描き、勝利して支配したと思っていた僕らに意識改革を求めるSFパニック映画の傑作。

長寿シリーズはもれなくワイスピになるという不文理に漏れないダイナソーチェイスで始まって、とんでもない恐竜に襲われてギリ回避する愚直なまでのワンパターンに興奮させられ、腐った上層部に一発食らわせるまでが話の核というのが時代の求めるエンタメの鑑。

全員がマーヴェリック並みの渋さで凱旋するオリジナルキャストのエモ指数は歴代最高レベルで、冷静に考えるとよく分からない人生観もローラ・ダーンに説かれたら納得しちゃうし、こんな風に続三部作が完結していたらと集いし星のカットを万感の思いで迎えた。



鑑賞記録
2022.07.29
グランドシネマサンシャイン
IMAXレーザーGTテクノロジー3D
→総合芸術としてトムに匹敵するラージフォーマットの極み。実写なのにキャラの画がキメキメにキマっているのがもう最高過ぎるし、何年か振りに飛んできたものを避けまくる感動の3D体験。レンジの暴力と言わざるを得ないサウンドがこの上なく緊張感を引き立てる。
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