ラウシュ魁

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のラウシュ魁のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

観ました。アマプラで。
とても良かったです。面白かった。

前作の「ジュラシック・ワールド:炎の王国」のラストは個人的な倫理観的に「んーどうなんだろ…」って思ってて、今作の序盤も馬鹿でかい恐竜が地球というか人間文明の中で普通に生きてるの見て「こんなん終わりやん…」みたいに思ってて、クリス・プラット演じるオーウェンがカウボーイ的な感じに馬乗りながら恐竜追い回すのとか見てて爆笑してたんだけど、最後まで見たらまぁ面白かったな。

ジュラシック・パーク(とその続編ジュラシック・ワールド)は特にそこまで強い思い入れはなくて普通に好きくらいの映画だったけど、「あーこういう風に落ち着かせるのか〜」って素直に感心したかな。

新シリーズであるジュラシック・ワールドの演者がいっぱい出てきて目を慣れさせた後に、と思ったら旧シリーズのジュラシック・パークの方の演者も合流して、めちゃくちゃテンションが上がるよね〜同窓会的な感じもあって良かった。(けど最近の映画ってなんかこういうの多い気がする。気のせいかな?テンションは上がるけど同時に少し冷めるところもあるんだよね。)

これまでのシリーズのオマージュみたいなシーンもあったように思うけど、前作「炎の王国」みたいに既視感は感じられず、良かった。とはいえ少し話を詰め込みすぎて観終わった後「あれ?何の話だったっけ?」って思ってしまったところも否めない。例えば序盤の誘拐からご存知映画で便利に使われる組織CIAの話に始まり、それと同時にこちらもお馴染みの巨大企業が巨大バッタを野放しにしてて告発したろって話に、誘拐された子を追いかけてマルタ島に行って街中で恐竜相手にアクションして…って感じで実際に恐竜保護区に行くまでに見所がありすぎて、ちょっと話が多すぎた感じがした。

そしてもう一言付け加えると、今までのシリーズと比べて「恐竜」があんまり目立たなかったように思えた。"恐竜の映画"というか、"恐竜に振り回された人間"の映画だね。前作のラストからのストーリーのイメージとしては、「恐竜を生み出してしまい、そしてその恐竜を解き放ってしまった後の地球での人類の生存?」みたいな話だと思ってたんだけど、実際観てみるとこれまで通り恐竜が兵器として使われたりはたまた人間を救うための遺伝子工学みたいな話になってたりと、映像の既視感は無かったけど、さりとてストーリーの新奇性も特になかった。

そんな訳だから、結末としては、やはりそうなるのか〜って感じではあるけど落とし所としては良かったのではないか。んーとはいえ環境問題とか地球のことは個人的にそれなりに問題意識として持っているつもりだけど、それが問題となるのは人間の存在が前提なんだと考えている身としては、やっぱり前作「炎の王国」のラストを観て抱いた感想と同じものを感じてしまったかな。


あれ?面白かったはずなんだけどレビュー書いてたらあんまり面白くなかった感じになってる…いややはり映像としてはめちゃくちゃ面白かったです。
ラウシュ魁

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