私は1971年に旧作の再上映を見て感激した世代ですが、この映画は絶対映画館で見たいと思っていました。
ストーリーもわかっており、絶対旧作以上に感激することはないだろうと思ったのですが、あのソンドハイムとバーンステインの音楽を映画館の大音響で聴きたかったからです。
実際見て、やっぱり見てよかったと思いました。
何より音楽がすばらしい。
ドラマの途中で歌い出す不自然さはあるものの、役者さんのダンスと歌の迫力に、これぞウエストサイドと思いました。
トニーとマリアも素朴な感じがよかった。
マリアに会いにどんどん鉄の支柱や手すりを上っていくトニーの身軽さが意外と心に残っており、見る前は何とも思わなかったポスターが今は見るとグッときます。
その他にも後半のアニタとマリアの二重唱はじめ見どころがたくさんありました。
唯一残念だったのは、ラストのマリア。
旧作を見た人ならこれに同調する人も多いのでは。
でもやはりすばらしい作品なので、ぜひまた見に行くつもりです。
(追記)
興奮冷めやらず状態で、1回目から間をおかず、またまた2回目の鑑賞に行ってきました。
今度は音響設備が大変よいと評判の劇場へ。
私は気に入った映画を2度3度と見ることがたまにあるのですが、今回は2回目の方が1回目の時よりも感動しました。こんなこと初めてです。
理由として考えられるのは、まず音響。
一段と音楽の素晴らしさに酔いしれました。
また2回目の方が細部までよくわかり、色彩の鮮やかさやカメラの映し出す角度から建物、風景の美しさなど、私は素人ですが感じるものがありました。
今はスピルバーグ氏に心から「作ってくれてありがとう」と言いたい気持ちです。