茶一郎

ウエスト・サイド・ストーリーの茶一郎のレビュー・感想・評価

4.5
 映画だ!映画だ!と観ていて小躍りしてしまう純度100%のスピルバーグのシネマ。撮影監督ヤヌス・カミンスキーのパーフェクト・ショット集。冒頭から『レディ・プレイヤー1』のオープニングがそのまま50年代にタイムスリップしたような華麗なクレーンショットで心を掴まれてしまいました。
 直接的な描写がある分、どうしてもノイズになってしまうアンセル・セルゴートのキャスティング以外は文句のつけようのない『ウエスト・サイド物語』が現代に通じることを証明したニュー・スタンダード。
 思えば『レディ・プレイヤー1』で『シャイニング』を完コピ。『ペンタゴン・ペーパーズ』は『大統領の陰謀』エピソード0として仕上げて、本作の次は自伝的一本。お次は『ブリット』リメイク……という自らの古典映画愛を120%暴走させている絶好調スピルバーグ先生に拍手。ずっと映画を作り続けてほしい。

動画はこちら
https://youtu.be/AETQOCVlZz8
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