狂い咲きYamhosロード

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの狂い咲きYamhosロードのレビュー・感想・評価

5.0
TTRPG『D&D』の実写化。

原作ゲームやってません。
なんとなく知ってる程度。

マジで最高。
本国で絶賛の嵐で。
原作のゲームをやってる人の評判も頗る良くて。
ミシェル・ロドリゲスが女戦士役で斧を振るうと。
期待値が爆上がりしてる上で観に行っても、楽々飛び越えて来る面白さ。

兎に角テンポ良くチャッチャと進むし、退屈な会話はポンポンと飛ばすし、ソレ自体ギャグにしてるし。
墓のパートとかマジでよく出来てる。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』っぽい映画ではあるんだが、コレ観た後だと『ガーディアンズ〜』すら「テンポ悪いな」と思うかも知れん。

主人公が基本戦闘力無いのも良い。クリス・パインが軽薄で良い。
ミシェル・ロドリゲス、マジ最高。こんなに斧が似合う人が現実に居るのか。ゲームの女戦士とか全部ミシェル・ロドリゲスで良い。
もう全部最高。
「何処かで見た事ある」をちゃんとフレッシュに、楽しく描けてるのマジで凄い。
『指輪物語』程高尚じゃない、B級感が常にあって良い。

アクションも最高。
面白いカットもあるし、仕掛けも面白い。ラストの多対一の戦闘もフレッシュで凄かった。

そんでラストはちゃんと感動させるし。
文句無し…だったんだが…。

コレは映画の本編と関係無いんだけど、日本版は日本独自のED曲みたいなのがスタッフロールで流れて。
コレがマジで最悪。最低最悪。

こういうの時々あるけど、レコード会社は宣伝とか思ってるのかも知れんけど、逆効果だと思うよ。マジで嫌いになる。

私は田舎に住んでて。字幕版が一日一回しか上映が無くて。ソレを選んで、楽しい楽しい『D&D』の世界観に浸りたくて行って。映画が超面白くて「ひゃー!最高ー!」って思ってる時に、日本語の曲流れて来た時の冷や水の掛けっぷり。
ニコニコしてたのに真顔になった。

後で調べたらSKY-HIがプロデュースか何かしてるグループらしいんだが、最後にクレジットでSKY-HIの名前が出たから今、SKY-HIも嫌いになってるし、そのグループは無茶苦茶嫌いになってる。

「マイナスプロモーションになるかもだけど、何も無いよりは」みたいな感覚?
「どんな形だとしても名前だけでも」みたいな?
「映画の主題歌に決定!」っていう箔が欲しいのか?
マジで止めて、そういうの。
日本のそういうの関係無いのを観に行ってんのに。
そりゃ日本で『D&D』の映画が爆裂ヒットするとは思えん。でもだからと言って、ソレを箔付け程度にしか考えず雑に宣伝として消費するのは失礼やろ。楽しみにに観に行ってる人も居るんだから。
「〜のファンが行くかも知れない」みたいな事言うかも知れんが、件のグループみたいなののファンが『D&D』の実写化なんか行くワケねーだろ!

もうマジで最悪。最低最悪のプロモーションです。
映画は5000000000000点だけど、最後に別に合ってもいない変な日本語の曲流れるんで4999999999900点マイナスで100点。