たけちゃん

キャッツのたけちゃんのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
4.5
美しいゴーストと踊るわ!


トム・フーパー監督 2019年製作
主演フランチェスカ・ヘイワード


やって来ました!
初日鑑賞です。
TwitterのTLとか酷評が多くて泣けます😓
僕は僕で、自分の目と感性で評価します。
やっぱり先入観は目を曇らせるからね( ˘ ˘ )ウンウン


この映画を観るにあたっての、僕の立ち位置を明記しておきますね。
•ミュージカル版キャッツは未見。もちろん、劇団四季版も。だから前情報なし。ストーリーも知らなかった。
•ミュージカル映画は大好き。基本、評価高め。
•予告編に震える。ビジュアル大好き。だから、すごく楽しみだった。
•たけちゃんはファンタジーの伝道師(笑)。ファンタジーに対する耐性がかなり高いの。

ってところです。
特に、3番目の予告編が好きかどうかは大きいよね。
みなさん、予告編観て、ギョッとした人は観ちゃダメ。
そして、今作はかなりのファンタジー映画です。
ファンタジー耐性が必要ですよ~( ˘ ˘ )ウンウン
それを踏まえて、劇場に観に行ってね( ̄^ ̄ゞ
オリジナルの舞台は映画を観終えてから鑑賞しました。なんと、僕は映画の方が好きでした。
このあたりも変わり者だよね( ¯−¯ )フッ
あと、映画だけで、十分ストーリーは伝わりましたよ。
決して、中身がないなんてことはありません。






さて、映画です。
えっ、めっちゃ良かったんですけど\(^o^)/
みなさん、どうしてこんなに酷評なんでしょうかね。
まぁ、それが映画の面白いところ。
あの「ジョーカー」を楽しめないたけちゃんなので、みなさんとの評価の乖離は織り込み済み。
僕は震えるほど感動しました。
号泣はしなかったけど、じんわりきた( ˘ ˘ )

なんか、酷評をするために、興味もないのにわざと観に行って、そして酷評する……なんて人もいるようで、それは映画好きとしては残念よ。
監督のトム・フーパーの演出をけなす記事も読んだけど、僕はなんか許せないかも。今になって、彼の過去作「レ・ミゼラブル」や他の作品を批判したりして。えっ、あなた、レミゼがヒットした時も同じように批判したの?って言いたくなる。今になって鬼の首でも取ったかのように言うのは許せない。
僕はトム・フーパー作の「レ・ミゼラブル」も「英国王のスピーチ」も大好きですからね。
トム・フーパーはどこまでも舞台の「キャッツ」を映画的手法で表現したいと考えたようで、映画ならではの工夫が施されていましたよ。舞台を撮影するのではなく、僕はきちんと映画として描けていたと思うんだけどねぇ。

捨て猫のヴィクトリアが新しい仲間と生きる場所を見つけ、新たな人生を踏み出していくのも良いし、過去の栄光と思い出はあるけれど、今は寂れた暮らしをするグリザベラが、その魂故に選ばれ、新たに生まれ変わるのも良い。本当に素敵なお話だったよ。





レビューは歌の前にキャストから……
なお、役名はパンフレットに倣いました。

ヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワード
僕はこのヴィクトリアが本当に好きでした。
なんて美しい。
所作や姿勢の美しさ、可憐さはもちろんですが、実はネコ顔のヴィクトリアが本当に綺麗で。メイク無しの本人よりも好きと言ったら怒られるかな?それくらい、映画を観ている間中、ヴィクトリア可愛い~ってなってました(ˆωˆ )フフフ…
あと、やはり、踊る姿が美しいよね。
僕の好みの問題ですが、車でも流線型が好きなくらい流れるようなラインが好きなんです。素晴らしく見惚れました( ˘ ˘ )ウンウン
バレリーナなので、歌は決して上手くないけど、真摯な感じが好きでしたよ。人柄の出る歌声だったからね。


オールド・デュトロノミー役のジュディ・デンチ
オリジナルでは男性でしたよね。
でも、僕はこのジュディ・デンチに軍配。
素晴らしかったです。
僕の中でのイメージですが、なんとなく、ネコ社会って、女王のイメージ。デュトロノミーは長老ネコでクイーンではないけど、オリジナルよりも良かったなぁ。


ラム・タム・タガー役のジェイソン・デルーロ
ジェイソン・デルーロって、今気鋭のシンガーです。僕、結構好きですよ。デビュー曲「Whatcha Say」はチャート1位の大ヒット。そのあとも2チェインズと組んだ「Talk Dirty」やニッキー・ミナージュとの「swalla」とか、すごく良いです。
今作もダンス含め、今風のラム・タム・タガーって感じでカッコよかった( ˘ ˘ )ウンウン


マキャヴィティ役のイドリス・エルバ
えっ、マキャヴィティ役のイドリス・エルバが黒人だからって批判あるの?もうさぁ、黒人白人関係なく、良い役者だから使われたで良くないですか?
イドリス・エルバのマキャヴィティはすごく良かったよ。


グリザベラ役のジェニファー・ハドソン
もう、この方については文句ないでしょ。
酷評してる人もジェニファー・ハドソンの歌は良かったと書いてるもん。でもね、いいのは歌だけじゃないの。表情です。もう、圧倒的なやつれた感。舞台版のグリザベラよりも切なさがギューンと語られてましたよ。
泣けた😭😭😭


ガス役のイアン・マッケランも素晴らしかったなぁ。
あの一人芝居のシーンは素晴らしくて、見惚れましたよ。舞台役者だなぁ。ガスも舞台版よりずっと良かった。流石のシェークスピア役者。


バストファー・ジョーンズ役のジェームズ・コーデン
ある意味、この映画版「キャッツ」はコメディ要素も多めよね。その大半はジェームズ・コーデンとレベル・ウィルソンが担っているんだけど、ネコの所作とか好きだわぁ。


ボンバルリーナ役のテイラー・スウィフトも存在感抜群。テイラー・スウィフトについては説明要りませんよね。今作でも大活躍。今作のためにアンドルー・ロイド・ウェバーと共に書かれた新曲「Beautiful Ghost」は、ほんと素晴らしい。
劇中ではフランチェスカが歌っていましたがエンドロールのテイラー・スウィフト版はさすがの一言です( •̀ω•́ )و✧


ジェニエニドッツ役のレベル・ウィルソン
この映画の飛び道具が、このジェニエニドッツ。
みなさん、ジェニエニドッツのダンスや、その流れで出てくる生き物に衝撃を受けたようですが、僕は全然です。なんなら、この演出、ティム・バートンぽいなぁ~と好きに感じるくらいです( ˘ ˘ )ウンウン
笑えませんでした?
ね〇〇は可愛いし、ゴ〇〇〇も楽しそうでしたよ。全然キモくなんかありませんよ。


他にもマンカストラップ、ミストフェリーズ、スキンブルシャンクス、マンゴジェリー、ランペルティーザなど、みんな良かったんだよね。誰一人、気にならなかった。





では、音ネタです。
ネタバレになるとも思えない作品ですが、この後は音ネタと共に振り返りたいと思います。

オープニングは「キャッツ」と言えばの「ジェリクルソングス・フォー・ジェリクルキャッツ」ですね。キャッツたちが自己紹介として順番に出てきます。
ここのビジュアルがダメな人は、この後ずっとダメですね。
人面猫って書いてたのも見ましたが、それは舞台のキャッツの映画化だからこそのCGで、正直言うと、僕は舞台でのメイクの方が違和感よ。


「ザ・オールド・ガンビーキャット」のレベル・ウィルソンはピッタリだったよ。舞台版は周りのネコが歌っていたところをジェニエニドッツに歌わせるのもよかったと思ったしね。あの「バ~ツ」の感じとか、ぴったりでしょ( ˘ ˘ )ウンウン


ジェイソン・デルーロが歌う「ザ・ラム・タム・タガー」やジェームズ・コーデンが歌う「バストファージョーンズ:ザ・キャット・アバウト・タウン」も良かったけど、お気に入りは「マンゴジェリー&ランペルティーザ」ね。耳に残る。


テイラー・スウィフトの歌う「マキャヴィティ」はもちろん良かったけど、なんと言ってもエンディングの「ビューティフル・ゴースト」ですね。
最近、ポップな曲の多かったテイラーですが、シンガーとしての力も見せましたよね( ˘ ˘ )ウンウン


そして、今作の白眉はジェニファー・ハドソンの「メモリー」です。もう、痺れました!凄い説得力。やっぱり素晴らしいですね、この方。
はぁ、この後「ドリームガールズ」観よ~。





実は、映画を観てからエレイン・ペイジ主演のミュージカル版「キャッツ」を見たんです。思った以上にお話は一緒でしたね。
それにしても、初見って大事ですね。
僕は映画の方が断然好きで、ミュージカル版信者の方には申し訳ない感じです。だからこそ、ミュージカル版がお好きな人は、この映画が許せないのかも。
やはり、何でもそうですが、先入観や思い込みなく、まっさらな気持ちで観たいですね( ˘ ˘ )ウンウン


ということで、僕は映画「キャッツ」は大好きでした。
僕と感性の似てる方、そして、予告編を観てビジュアルの抵抗感がない方におすすめします。
特に、ジェニファー・ハドソンの「メモリー」は必見(必聴)です( •̀ω•́ )و✧