まこと

キャッツのまことのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
2.9
「今夜は特別な夜」
さて…どう書くか。
前もって自分語りすると、劇団四季のファンクラブに入るほど四季男子な私としては世界的に轟く悪評の数々に戦々恐々で、観るのは躊躇っていた。
舞台は舞台の良さがあるしね(だからマンマ・ミーアも観に行かなかった)
ただここまで評判悪いと逆に気になってしまうのも悲しい性。

一言で言えば…


"言うほど悪いか…?"
という印象。
元々四季の数ある演目の中でも初見ではかなり分かりづらいお話で(試しに、【四季 キャッツ】 で検索窓に入れると次にくる単語は"難しい"とか"解説"とか出てくる)その分かりづらさ…というか世界観の説明の不親切さは相変わらず健在。
ただ、その説明の不十分さを受け取り手が想像して楽しむ、そんな素晴らしいお話。だから皆繰り返し何度も観に行くんだよね。しまいには自分の推し猫とか言い始める。


渡辺直美感が強いジェニエニドッツ
メイウェザーみたいなマキャヴィティ
ただただチャラいラムタムタガー
テイラー・スウィフトを使ったオリジナル要素
迷い猫によるストーリーテーリング

どれもファンからしたらまぁまぁ許せないけど、スキンブルシャンクスのタップダンス(ここでタップを使ったか!)やバレエ要素が強くなったダンスなど、ミュージカルの方とはまた違った楽しみもあり、あえて劇場化しなくて良かったんじゃないか問題に対しては、いやいやこれはこれでアリよ。という感想。


ただ、一番の問題はこれを観て合わなかった人が四季に行かなくなることや、四季ファンの人がこの悪評に二の足を踏んでしまうこと。
ミュージカルの方は世界中で愛される名作なので、本作を観て合わなかった人も是非観てやってつかぁさい。
ネズミもゴキも舞台ではだいぶ可愛いので。
まこと

まこと