Aya

キャッツのAyaのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.3
#twcn

どんな駄作かと思ったら、ちゃんとクラシックなミュージカルでした。

元のキャッツを見た事ないし、なんやったら話も知らんから、そんな歌とダンスの天下一舞踏会だったとは!

えっと、巻き込まれ方ヒロインに現役のイギリス人バレリーナ、フランチェスカ・ヘイワードを起用したのが結構、良いと思うんですよ。
キョトンとしたり、怯えたり、新しいことに触れていくワクワク感があんなメイクされてるのに表情でわかる。セリフ少ないしねこの映画。

アフリカ系とのダブルの彼女がなぜ白猫じゃないとダメだったのか?は議論の余地はあるが。

さすがルーシー・ベヴァン!て感じです。
多分、製作会社的にも多人種盛り込め!みたいな当たり前でいてウザい指示とかあったっぽい感じよね。

ジェームズ・コーデンやレヴェル・ウィルソンなどコミック系の俳優も出ており、重要な役としてイドリス・エルバ様がちゃんとカッコよかった!

ううう、年始相応新型コロナ・ウィルスに感染し、治療中も自宅からインスタライブとかで無事をファンに知らさせてくれたり、春にはBLM運動のドネーション活動でも指揮をとり・・・夏にはついに歌手として新譜をリリース・・・精力的&なんか浮世離れしてる気もしたりするんだけど、本当にちゃんとした人よね!!

カッコいいし!!
なんだったら裸だし!
てかみんな裸だったり服着てたりアクセサリー付けたりしないとやっぱ誰かわかんないんですよw
メイクや衣装大変だったろうな・・・結構良かったと思います。

ミュージカルは大好きだし、どちらかと言えば歌のインパクトよりも、さすがダンスのクオリティが高い。

話は普通なんですよ。
迷い猫がこのロンドンの特殊な猫コミュニティに入り込んでいろんな猫やいろんな環境を旅しながら紹介して、肝心の舞踏会は出来レースって感じ。

勝つべく人があっさり勝った上そこにドラマもなかったので、あまり面白味はなく。

それを感動げに語るジュディ・リンチ様。
いや、すごい普通の話ですけど?!
イアン・マッケランのカップルがクラシックでいいですね。

でも折々に披露されるダンスの種類は少ない。
ヒップホップ、タップ、コンテンポラリーくずれのなんかうねうねした感じ。

しかし、みんな裸足でほとんどがバレエのため(フランチェスカにおんぶに抱っこっつーか、彼女の魅力を発揮したというか)、その美しさはやっぱミュージカルを見てるというよりはマシュー・ボーンとかのバレエを見ている印象。

なんかビジュアル的にディスられがちな今作ですが、あんまりそこは気にならなかったです。

冗長になりがちな企画だけど尺も長くないし、トム・フーパーがバランスよく職人仕事しました、って感じ。
CGIの雑仕事についてはやる気ない奴は悪いと思います。
自分のやる仕事はきちんとやれよ!

T.S.エリオットと言えば、今、私、コリン・ウィルソン読んでるからすごい考察しちゃうジャン。


日本語字幕:
Aya

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