冒頭のカーチェイスがお腹いっぱいになるくらい特盛り状態で凄かった。
今までの映画では人を轢いたりするのはタブーとされてたが今作はコンプラに引っかからない様絶妙な人選で轢き殺しているのが新鮮。
カーチェイスの匠の監督なので思考を凝らしたチェイスシーンは見事。
同時進行でパルクールをやって見せ平面的になりがちなカーチェイスが立体的に。
それもいきなり高度なワザを惜しげもなく見せつけてくれる。
前半かっ飛ばし過ぎて後半予算切れで失速しないかと思ったが全然心配には及ばなかった。
中盤は物語の重要人物を保護する為に90階のビルに潜入する所でアクションを見せつつチームの不協和音が生まれギスギスして本来の目的に行けるのかとちゃんと注意を引いてくれる。
後半は超豪華クルーザーでハオテクを駆使した技でビジュアル的に面白みがあり最終的にチームのファミリー感が高まっていて意外にもちょっと感動した。
マイケル・ベイらしくストーリーはわかりやすい。
キャラもたっていて魅力的。
唯一残念なのはキャラクター紹介と物語の説明に時間軸が4年前やら何日前とか何ヶ月前と6人のチーム分回想シーンを挟んでくるので物語が停滞してる様に見える事。
ちょっとだと人物像を掘り下げられないし多いとダレる。今作はアクションもたっぷり魅せてくれるしキャラクターもたっぷり紹介してくれるので正直長く感じた。
サービスのつもりだろうが映画としてのバランスが悪くなりそれぞれのシーンは良いがトータルの印象が悪くなったと思う。
ディレクターズカットの長尺版ならわからなくもないが初めでコレは疲れる。
グロいシーンセクシャルなシーンも、一応ネトフリ用に散りばめてあるがカットしても問題ないかと。
そうしたらバランスが良くなりテンポも良くなったと思う。
最先端のアクション映画には違いないので観て損はしないと思う。