氷雨水葵

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

2.8
2023年32本目

月末恒例ポイント鑑賞

◆あらすじ
森林地帯で車に乗った状態の変死体が発見され、マルドゥーン刑事(アンドレア・ライズボロー)とグッドマン刑事(デミアン・ビチル)が現場に駆けつける。

遺された所持品から遺体の住所が明らかになった。

そこは、2年前にグッドマン刑事が担当し、未だに凄惨な記憶が残る「ランダース事件」の現場だった―――。

◆感想
前情報なしで観たのですが、まさか『呪怨』のリブートだとはね…。いやもう冒頭のあのシーンは確かにそうやし、途中で気づくべきだったのだけれど、気づいた瞬間、急に面白くなくなりました(笑)ホラー耐性高すぎなせいか、リブートのせいか、どの演出もベタベタすぎて…。それならまだオリジナル版『呪怨』のほうが、ドロドロ、ジメジメ、背中に嫌な汗をかく感じでよかったと思います。まぁ「リブートだし!」と言っちゃったらそれまでなのですが。ただ、恐怖演出としては良い塩梅だったし、絶妙にビビらせてくるので、そこは好き!『呪怨』だと思わないで、一本のホラー映画だと思って観れば楽しめると思います。あと、日本産と違ってグロ演出が若干あるので、そこらへん平気な人はぜひ!
個人的には、お風呂場のシーンがお気に入りで、頭に手があるのは何気にビビりました(笑)本家本元の内容をほぼ覚えていないので、ある意味新鮮な気持ちで観れた!これを機にJホラー観直してみようかな?
最近『インシディアス』で見たリン・シェイの演技やばかった。絶妙に不気味で、こんな演技できるんやと驚きました。
面白くないと言いながらも、やっぱり所々ある恐怖ポイントにワクワクドキドキします。ジャンプスケアが多いので、よりゾクゾク感を楽しめるようになっているかと。カメラアングルとか、人と暗闇の不自然な距離感とか、後ろを通る幽霊とか、いろいろ見どころが多い!しかも本家同様、終わらない理不尽な呪いという演出が良かったです。

ラストのマルドゥーン刑事と息子のシーンが印象的。「怖いときはどうするの?」→「5秒数える」のところ。「この子は息子じゃないな」と確信するマルドゥーン刑事の表情がかっこよくて、潔く火をつけて終わらせる感じが良い。まぁ、その後の平和になったかと思いきや、実は・・・っていう流れがあるから、そう思えるのですが。息子抱きしめて学校に送り出す短いシーンだけど、「やっぱり呪いは連鎖するのか…」と思わずにはいられないし、マルドゥーン刑事の絶望した表情がもう救いがないとわかるんですよね。幽霊なのに物理?というツッコミはありますが、そんなのはご愛嬌(笑)

恐怖演出は好きなので加点☆
氷雨水葵

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