笑いなし!ダークなウディ・アレン。
テニス、オペラ、清潔感のあるファッション…表側は高貴なんですが、裏側は何か鼻につく、ロンドンの上流階級の嫌味たらしい雰囲気がむんむんで、登場人物の誰にも全く共感できないです。
「マッチポイント」のタイトルは上手いし、スカヨハの色気は魅力的なんですが
、「人生は不条理」ということぐらいのテーマしか見えてこず、あまりのめり込めなかったです。
「上流階級」が印象的な映画作りでありながら、最終の顛末を決めるのが、特にそれとは関係ない偶然の証拠であったり、話の本筋もごく一般的な不倫がベースで、主人公達の設定とあまり連動がないように感じたのが難点です。
一般人を対象にして、このスジで映画を作った方がもっと魅力的なのにと思います。