motoi

男はつらいよ お帰り 寅さんのmotoiのレビュー・感想・評価

3.5
私自身、寅さん映画は劇場で一度、テレビで何度か観た程度ですが、内容はほとんど覚えていません。でも回想シーンを観て「ああ、寅さんってこんなんだったな」とすぐに思い出せるほど、愛すべき安心安定のワンパターンな作りの作品だったんだなと改めて思いました。
今となってはセリフは覚えていませんが、当時寅さんが言った人情味溢れるセリフに感動した思いは残っています。

今回の作品、今は亡き渥美清さん、寅さん不在でどこまで話を膨らませられるのか?と思ってたんですが、満男と泉の後日談を中心に、随所に寅さんとの思い出を語るエピソードとなってます。
もちろん懐かしい出演者達も沢山出てきます。誰かが「同窓会」のようだと言ってましたが、確かにこのような作りだと長年のファンも納得なんじゃないでしょうか。

劇中では寅さんはまだどこかで生きている設定なんでしょう、でもスクリーンを観ている我々はもう会えないのを知っています。だからかどんなに今の映像技術を使って合成してみても、なんか寂しいんですよね、ほんと残念です。

最後に回想シーンでの若かりし頃の出演者達の姿が新鮮でしたね。特にマドンナの皆さん綺麗でしたよー
motoi

motoi