さとし

男はつらいよ お帰り 寅さんのさとしのレビュー・感想・評価

3.6
これは非常にキワドイ作品ですね。

不倫を綺麗に見せてるだけということと恋愛ものとの境界線を行ったり来たりしてますね。まあ、作品の3分の2はあの時あんなことがあったね、こんな事があったなと振り返ってるだけですね。吉岡さんは安心して見てられますし、キャストは良いと思います。どうしてもドラマ要素がメロドラマに鳴ってしまってるのが気になりますね。昔からこうだったんでしょうか?

キャストはさすがですね。前田さんに賠償さん吉岡さんや後藤さんの更にはマドンナの皆さんも良かったです。あと橋爪さんの香典の前借り的発言は厳しいですね。耳を塞ぎたくなるセリフで現実に突き落とされました。良かったというよりはこういう人も世の中にいそうな感じです。

ただし、人情あふれる物語も一時代前のものという印象で現実味がないといえば、ないですね。小説家になったにせよサイン会を開くまでに普通の人がたどり着くのって大変だと思うんですが、なんか描き方があっさりでしたね。

あと、みつおと泉の「フォレストガンプ」ぽさもありますね。みつおが幸せな家庭で泉が不幸になっていくというパターンはフォレストとジェニーのようでした。こういう共通点もあったんですね。

あと池脇さんがよかったです。なかなかテキパキしていたのが印象的です。娘役の子もよかったです。ただ、あまり根深い不倫に何なくてよかったですね。あそこから何か発展したら不味そうです。
まあ、古き良き時代を懐かしく思うのはいいことだと思います。私もたまに思い出しますが、現実になったことはありません。

なお、500人フォロー記念レビューは明日行います。
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