akrutm

クリエイターのakrutmのレビュー・感想・評価

クリエイター(1985年製作の映画)
4.5
マリエル・ヘミングウェイが出演しているということで見てみたが、予想以上にロマンティックな作品でした。映画の紹介にはSFラブコメディとあるが、SFの要素はほとんどなく、2組の男女をめぐるラブロマンスと言えます。マリエル・ヘミングウェイの代表作である『マンハッタン』もそうですが、かなり年上の男性とのロマンスが描かれています。『マンハッタン』の大人びた感じとは異なり、自由奔放な女性を魅力的に演じていて、とても素敵でした。ピーター・オトゥールもなかなかいい味を出しています。80年代の映画のおしゃれで、ふんわりしている雰囲気もいいですね。

SFの要素として出てくる、死んだ最愛の妻の細胞を培養してクローンを作る技術は、現在では実現可能になりつつあります。一方で、ボリスの部屋にいるロボットは、人工知能がブームになっている現在においても実現が難しい技術です。この映画が製作された当時も一世代前の人工知能ブームだったので、将来は実現可能と考えられていたのかもしれません。
akrutm

akrutm