「わーい！湯浅監督の新作だー！」という期待と
予告編を見た時の「えぇ…デートムービーやんコレ…」的な不安を
ないまぜにしつつ観に行く。
ぶっちゃけ観る前は不安のほうが大きかった。
結論から言うと、「洗練されたデートムービー」であり、
「さらにポップにしたルーの唄」だった。
序盤の二人が歌に合わせてイチャコラするシーンは
「あっっっっま！」と胸やけすらする思いだったが
中盤以降、港君がいなくなってからは、なかなか先が気になるものだったし、ラストはちょっとウルっとキてしまった。
話的にはデートムービーとしては良かったのでは。
監督の神髄は個々の描写の、時として幻想的、時としてリアルな
その表現である。
前作で水の表現をこれでもかと突き詰め、それは今作でも生きているのだが、それに加えて今回は「フード演出」に無茶苦茶力を入れていると感じた。
観賞後の感想のファーストインパクトが
「純愛」でも「少女の成長」のうんたらかんたらでもなく、
「港君の作ったオムライスとコーヒー超うまそう、俺もこれ欲しい」
だったことから、明らかであろう。
キャラクターは洋子ちゃんが好き。
なに、あの絵に描いたようなツンデレ。
だがそこがいい。
声優陣の心配は無用。
皆様本職ではないですが、ぶっちゃけ本職の方より、生っぽい分
今作ではしっくりきます。
やはり、予告編に難があるんだよなぁ…。
予告編だけ観るとちっとも面白そうじゃないんだよなぁ…
