シマクマ

きみと、波にのれたらのシマクマのレビュー・感想・評価

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
2.5
ヒロインのひな子は、海辺の大学の学生。自宅近くの海岸で連日サーフィンをする生活をしていた。
そんなある日、近くの廃ビルで上げられていた無許可花火の火の粉が原因で、ひな子の住むマンションで火災が発生、
逃げ遅れたひな子は、屋上からはしご車によって救出された。
その救助した消防隊員が主人公の港
港は、ひな子に後日サーフィンのデートを楽しみ、親密な関係になる。
サーフィンは初心者だが、料理が得意で、コーヒーを豆から挽いて作る港に、ひな子は「何でもできる人」と憧れを抱く。
一方、港は、自分が消防士になったのは幼少期に海で助けられた経験から、人助けをする仕事がしたいと思ったからだとひな子に打ち明けた。
二人はクリスマスにデートスポットのタワーに行き、そのあとは二人きりになって愛を確かめ合った。
だが、それから間もなく、一人でサーフィンに行った港は、水難者を助けようとして命を落としてしまうのだった。

落ち込んで海から離れた場所に転居したひな子。
港の妹 洋子と港の後輩消防士の山葵 と喫茶店に行った際 店内で港と口ずさんだ歌が流れる。
思わずひな子は、その歌を口ずさむ、すると目の前のコップの水の中に港が浮かびあがったのだ。
何度かそれを繰り返し、「歌を歌えば水中に港が出現し、会話もできる」ことを確認したひな子は、
等身大のイルカ型の浮き袋や透明な水筒の中に水を詰めて港を出現させ、それを持参して「デート」を繰り返すのだが・・・という話



夏頃上映してた頃は評判がイマイチでスルーしたアニメ映画がツタヤの棚にあったのでレンタルして鑑賞。
声優の件ではエグザイルの片寄涼太さんと川栄李奈さんが担当していましたが特に違和感は感じませんでした。
肝心のストーリーは、全体的に微妙
もっと面白く出来そうなのにわざと盛り上げないそんな印象を受けました。
ハードルを下げてからの鑑賞をオススメします。




(ここからネタバレ)
ここから気になる点をあげていきます
まず主人公とヒロインが付き合うまでが長い、そこからデートしたりイチャイチャするシーンが特に面白くもないのに長い
ここまでで全体の三分の一の時間を消費し正直ダラケました。

この後主人公が水の中から現れる幽霊になってからヒロインと付き合うシーンは
ファンタジーだしコミカルで面白くなってきたなと感じたのですが
何故かこの部分はダイジェストのように会話の音声もなく駆け足で流れて残念に思いました。
できればここに一番時間を使って欲しかったです。

ラストの廃墟ビルの火災でヒロインと主人公の妹がピンチになり主人公が水を操って助けるシーンですが
ここがこの映画の一番の見せ所だと思うので
もっと派手な演出と映像と音楽で盛り上げた方が良かったように思います。
その後ビルのてっぺんから水を一気に落としてヒロインにサーフボードでサーフィンさせるとか危険すぎだし意味不明。
主人公は、水が操れるなら何故ビルの下までヒロインを安全に降ろさないのかなと思いました。

最後に後日談で感動シーンらしきものがありましたが何も響きませんでした。
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