はま

シークレット・エスケープ パリへの逃避行のはまのレビュー・感想・評価

3.6
4連休で怒涛の鑑賞その2

「W座からの招待状”出張版“」ということで、本編前後にお客さんがいる状態でのミニトークの放送もありました。

その時の「今日ご夫婦で観に来られてる方は…」って質問に結構手が上がってて、「あまり夫婦で観るような内容ではない(笑)」って言われてたんだけど…
観終わった感想としては逆に夫婦でこそ観てもいいのでは?とも思いました。

働き盛りの夫、2人の幼い子供、専業主婦の妻。
どこから見ても円満な家庭なのに、小さな綻びがやがて逃避行に繋がる。その綻びとは一体なんなのか?
この辺りが人によってだいぶ捉え方が違うと思います。

私は夫も妻もどっちの気持ちも理解できて辛かった…!
「専業主婦が出来る喜び」を与える方と与えられる方。ただそれだけでは満足できない、妻ではなく1人の人としての情熱。

家庭とか子供とかって半ば強制的に「妻の生きがい」にさせられる(言い方悪い)けど、真の生きがいって何だろう?
今作のジェマ・アータートンさんの顔は、ホントに生きがいなくした女の顔、って感じで凄かった…役者……


そして観終わったあとのトークでびっくりしたのは、この映画の大半がアドリブだということです(!)
大まかな展開だけ伝えて、あとは役者に任せる… だからこそあんな、リアルな日常会話になるんだと。びっくりです。
はま

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