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歌ってみた 恋してみたのKUBOのレビュー・感想・評価

歌ってみた 恋してみた(2018年製作の映画)
3.0
今年の TAMA NEW WAVE ある視点部門にて上映された作品。

オープニングのドローン撮影、Line のトーク画面を拡大して見せたり、画面にジョジョみたいに擬音を文字にして出してみたり、映像的に遊んでる。

「マメ山田」? 知らなかったけど、インパクト絶大!

かなりかわいい女装男子の「ヒカルちゃん(大島薫)」はレンタル男の娘(おとこのこ)。この大島薫のキャスティングでかなり作品としては勝ち。ここにリアリティがないと成立しないしね。

途中途中に演劇的演出をはさむのもおもしろいし、河童の赤ちゃんやら、オオカミ男やら、ゆるキャラやら、インディーズにしてはポップでカラフルなエンタメよりの演出。

武道館で単独ライブをやるとはとても思えないうだつの上がらぬバンドのリーダー。本格的な歌ものにする気なら、リアルなバンド自体に出演してもらうとか、歌唱と演奏にリアリティを持たせたかった。楽曲は悪くないだけに残念。

傷つくのが嫌で、一歩踏み出すことが出来ずにいた少女が、自分の足で歩き出す映画。…なんだろうけど、もう少し主人公の女の子に、インディーズならではのエネルギーを感じたかったな。

ただ監督がやりたいことをドバーッと広げて楽しんで撮った感じは伝わってくる作品でした。今後の作品にも期待しています。

(エンドロール後のラストの台詞はキモいからやめてください(^^))
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