ヘコ

スケート・キッチンのヘコのネタバレレビュー・内容・結末

スケート・キッチン(2018年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

カミーユは「“母親”という存在が必要だった」という理由から、離婚後は年の一回会うことすら嫌がっていた母親と共に暮らし始めた。それは、“男性”ゆえに理解できないもの/“女性”ゆえに理解できるものが存在すること、それがカミーユという一人の少女の“性”の捉え方、或いは“性”そのものに大きな影響を与えていることを端的に示しています。

やがて、カミーユはデヴォンという一人の少年に恋したことをきっかけに、自身が持つ“女性”を強く意識し始めたものの、それがあくまで成熟し始めたばかりのものであったために、スケーター仲間の女子たちとの軋轢をも生んでしまいます。そして自身の持つ“女性”が未熟であることを、“男性”を持つデヴォンから突き付けられ、深く傷付いてしまうのです。

一人の少女が自身の持つ“女性”を自覚し、自覚したことで失恋という名の傷を負い、傷を負ったことでその先に残った友情に気づくという、青くて苦い、けれど多くの人々が共感するであろう“性”の成長を描いた物語です。 

(引用元: https://cinemarche.net/drama/skatekitchen-netabare/#i-2)
ヘコ

ヘコ