JunIwaoka

スケート・キッチンのJunIwaokaのレビュー・感想・評価

スケート・キッチン(2018年製作の映画)
4.5
青春。そうなんだよ、、これなんだよー。馬鹿げているんだけど輝かしくて、これこそ僕にとって完璧に近い青春映画。
陰鬱とした10代後半だったけど、今ならあのときに戻りたいと強く思わせる。

Skate Kitchenというニューヨークに実在するガールズスケートチームをモデルにして描くフィクション。グレタ・ガーウィグがLady Birdにこめた地元へのラブレターのように、監督自身の実体験じゃないかってくらい鮮明に映す10代の感情が瑞々しい。親に対しての反抗だったり、居場所のなさに苛まれたり、漠然とした不安だったり。それがまるでPVのような美しい映像が、スケートボードをしているときには他のことを忘れさせて、仲間がいればそれでいいと心強くなる。ストーリーはオーソドックスな展開だけど、実体験と重ねて観てて、最後あんな風には終わるわけないと思ってたから、ストレートに描いたことに驚いたし、胸いっぱいであの頃の辛さが救われるようだった。

昨年話題だったEighth GradeでSNSが学生社会に及ぼす影響みたいなのを思うとゾッとするけど、こんな形で(僕らでいうとmixiか、、、)出会うべき人たちにもっと早く会うことが出来たら幸せだったかもな。
JunIwaoka

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