マーチ

アストラル・アブノーマル鈴木さんのマーチのレビュー・感想・評価

3.2
下の【p.s.】で個人的な2018年映画ベスト10(+α)を掲載していますので、もし良ければ御覧下さい✨


遅ればせながら(←遅すぎっ!!笑)、
皆様、新年あけましておめでとうございます🎍笑
今年もよろしくお願いします!!

珍しく年末年始忙しくて、ろくに(年末の)挨拶もできないうちに年が越してしまいました…申し訳ありません🙇‍♂️🙇‍♀️
昨年の大晦日は個人的に年末恒例となっている007シリーズの鑑賞もできませんでした…うーん、残念😞

レビューの投稿も12月中旬以降しばらく滞っていましたが、今日からぼちぼち更新していきたいと思います。

今年のフィルマ目標は、目指せ鑑賞作品全てレビュー投稿です! 昨年は観たうちの半分くらいしか投稿できなかったので、今年は出来るだけ観た作品の投稿を網羅できるよう頑張ります💪🔥!!

2019年が皆さんにとって実り多き1年になりますように。そして、たくさんのいい映画たちに出会えますように🙏

それでは、
新年1発目のレビューいってみよーー!!


【レビュー🌺】

《田舎ゆーちゅーばーナメんな!!》

新年1発目ということで、景気が良さそうでインディーズっぽい映画を観たくて今作を選びました。

YouTubeで17話構成のドラマとして配信されている作品の映画版。中身はほぼ同じようですが、ディレクターズカット版ということで映画の方が数分多くなっているらしいです。

まさしく松本穂香さんの魅力が存分に詰まった作品といった感じで、奇抜な役なのに変に浮いていないのが彼女の演技力の高さを象徴していました。恐らく松本さんを主演に抜擢できなければ、この作品の成功は無かったでしょう。

劇場が20人足らずしかお客さんが入っていなくて、コメディなのに“笑ってはいけない”雰囲気になっていたので客入りのいい劇場で観ればよかったなとも思いました。(お客さんの入っていたところは概ね笑いに包まれていたらしいので! )

そんな殺伐とした劇場の雰囲気の中でも私が1番笑いどころで笑っていた自負があるのですが(笑)、作風に慣れるまでに時間のかかる作品ではあったと思います。結婚の挨拶あたりから確実に面白くなってはいきましたが、前半はスベり倒しているとしか思えないし、YouTuberを謳っている割にはそこまでその活動をしている描写が無いことに違和感を抱きました。そこが本筋ではないのだけれど、幾ら何でも少な過ぎるのではないかと思います。

監督がかなりシュールで独特な演出をしているので好き嫌いはハッキリ分かれるタイプの作品ではあります。5分ぐらいずっと喧嘩しているだけのシーンとか爆笑ポイントなんだろうけど、さすがに長過ぎてそのシーンの中盤以降は全く笑えなかった…
シーンの終わりをやたらと長く伸ばしていることが多くて、『ア・ゴースト・ストーリー』のパイを食べるシーンのように長尺にする意味を感じられるならまだしも、ほとんどが効果的とは思えない冗長なものだったので、個人的にはあまりこの監督の演出は好きにはなれませんでした。(もしかしたら映画版で尺を伸ばしたのはそれらのシーンなのかもしれません)

後半エモーショナルでドラマチックになったことで、前半の雑さがある意味活きてきたのが面白かったです。特にララが塾の生徒の歌う様子を撮影してあげるシーンでの突然の慟哭は最高でした! あのシーンはこの作品でシーン尻を長尺にした意味を唯一感じるところでしたし、あの生徒の子の歌に思わず自分も「上手っ!!」と感じたので、その瞬間ララと自分がシンクロしたんだと思います。あの演出は素晴らしかったですし、松本さんの演技も完璧でした!

エンドロールでの松本さんの大暴れダンスは無くてもいい気がしないでもないですが、あれがあったからこそ(?)劇場内は誰もエンドロール中に席を立たなかったのではないかと思います。曲とは凄くマッチしていたので。


【p.s.】
2018年は個人的に人生ベスト級の大傑作みたいな作品とは出会えなかったけど、例年に比べて秀作が数多く誕生した年という印象でした。

まあ、振り返りはその辺にして(笑)、マーチの2018年個人的ベスト10(+α)を発表します!


《マーチ 2018 映画マイベスト10(+α) 》

1.『シェイプ・オブ・ウォーター』
2.『ROMA/ローマ』
3.『ファントム・スレッド』
4.『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
5.『ニッポン国 vs 泉南石綿村』
6.『ウィンストン・チャーチル
/ヒトラーから世界を救った男』
7.『ボヘミアン・ラプソディ』
8.『寝ても覚めても』
9. 『ヘレディタリー/継承』
10.『アンダー・ザ・シルバーレイク』

11.『デトロイト』
12.『聖なる鹿殺し』
13.『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』
14.『アリー/スター誕生』
15.『ゲティ家の身代金』
16.『ディザスター・アーティスト』
17.『響』
18.『ミスミソウ』
19.『ぼくらと、ぼくらの闇』
20.『万引き家族』
次点:『A GHOST STORY
ア・ゴースト・ストーリー』
『操作された都市』
『銃』
『君が君で君だ』
『インクレディブル・ファミリー』

今年(昨年)のベストはこんな感じになりました。
各映画のレビュー(未投稿もあり)に付けたスコアは案外ベストを選ぶ時には関係無かったりするので、スコアで比べると違ってきますが、個人的な“好き”を集めるとこんな感じになります!

2018年はメキシコ出身監督の作品が上位2つを占めるというかなり稀有な年になりました。笑


【映画情報】
上映時間:87分
2019年/日本
監督・脚本・編集:大野大輔
出演:松本穂香
西山繭子
田中偉登
谷のばら 他
概要:運命のイタズラにより、田舎に取り
残された(主人公の)鈴木ララがYouTuber
として家族や来訪者を巻き込んで暴走す
る日々を、オフビートかつポップに描い
た作品。
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