めちゃ惹き込まれて面白かったんだけど、最後がなんだか、お伽噺みたいだよね。パニック系？世界終末系？をあんまり見ないからこれはパターンなのかもしれないけど、盲学校という鳥かごにたどり着いて幸せに暮らしました、めでたしめでたし…でいいのか？ほんとに？何も解決してないじゃん、という気持ちになった。面白かったけど。
愛にフォーカスすれば、かなり胸がキュッとなる物語だったな。たぶんマロリーは愛を受け取りにくい人だし、そのマロリーが、絶対に安全な場所までボーイとガールを生き延びさせるために名前を与えなかったのは彼女なりの愛だった。でもトムが…トムみたいな出来た人マジで好きなんだけど、普通に生きていたらマロリーはトムみたいな人を遠ざけていたんじゃないかと思う。世界の終わりの鳥かごの中だから生まれ得た愛じゃん、と思った。
