設定が猛烈に好みだった！
目を開けて「それ」を見たら自殺してしまう。でも心に闇を抱えた人間は自殺せず、むしろ「それ」がとても美しく見えるという。
いやもう相当象徴的でクールな設定。「それ」、当たり前に現代社会にも概念として存在してそうな気がする。
ストーリーの展開自体は王道の人類滅亡系・ディストピア系って印象。
サブプロットとしての主人公マロリーが母になる物語は、子供たちを守るマロリーの気持ちを考えながら一緒にハラハラドキドキできたし、終盤の見せ場ではかなり感動できた。
ラストはなかなか微妙な気分にさせられるが、そもそも人類が滅亡に瀕している時点で救いなんて見出せないのが普通であることを考えると、落とし所として悪くないような気がした。
