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スノー・ロワイヤルのbluemercenaryのレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
3.7
田舎町キーホーに暮らすネルズ・コックスマンは模範市民賞を受傷するくらい実直な除雪作業員。
そんなネルズの息子カイルが職場で拉致された挙句、薬物を注射され亡くなった。
死因が薬物過剰摂取摂取と言われても納得できないネルズの元にやって来たのはカイルの同僚。―― 彼が盗んだ麻薬のせいでカイルは殺されたのだと云う。
復讐を始めたネルズだが、その行動は二つのマフィア組織の対立抗争へと発展していく事に。



あらすじからサスペンス、ノワール、アクションを想像していたら、それらを内包したブラックでシュールなコメディだった。
ネルズは小説で読んだ手法で殺害したギャングを処理するし、組織のボスは健康オタクで息子への溺愛半端ないが、法律守って離婚した妻にも息子会わせる律儀っぷり。
部下のギャングはモーテルの清掃婦ナンパに命を賭けたり、おっさんずラブだったりするし、暗殺請け負った殺し屋に至っては平気でそれをターゲットに密告する始末。

程度の差有れど、ほとんど全員悪人もしくは俗人で、変な理屈もないし軽快で単純に物語が展開するので楽しかった。
これはシリーズ化してもいいし、韓国か香港あたりでノワール全開でリメイクして欲しい。
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