短パン社長

スノー・ロワイヤルの短パン社長のレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
3.9
リーアムニーソンと言えば、元工作員で、いつも復讐に燃えてて、出てくる敵をボッコボコのフルボッコにしちゃう叔父貴役のイメージがかなり強い。( あ。もちろん96時間の事ね。)
その記憶がすごく残ってるので、このスノー・ロワイヤルのCM見た時にまたそんな感じなのかなーと思ってたら全然違ってた。「 タランティーノが96時間を作ったらこんな映画になる。」ってフレーズが観終わった後に見事に納得。

ある日息子が勘違いから殺されてその復讐に燃えるお父さん。までは、設定がほぼ同じなんだけど、もう初っ端からブラックユーモアたっぷりのハードボイルドサスペンス映画。
除雪作業員で模範市民賞まで受賞してる殺人とは無縁のオジさんがいきなりそんな強いわけないやん。ってツッコミを入れたくなるのも分かります。しかも人がどんどん殺されるのに館内は結構笑いが起きるという不謹慎ぶり。( 観ればわかります。)
20分に1人は死んじゃうんだけど、その度にRIP画面みたいのが丁寧に出るシュールっぷり。ある勘違いで次々と破滅していくマフィアや先住民たち。これがまたホントに全くかみ合ってない笑
とにかく登場人物でまともなヤツが1人もいないのも面白い。
心理描写とかも結構緻密に考えられてるのでオレはおもしろかったなー。バッサリ評価は分かれると思うけど。
久々にイカれたスカッとした映画を観ました。やっぱり好きだなー。リーアムニーソン。