ATSUYA

スノー・ロワイヤルのATSUYAのレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
3.7
殺しは絶好調、でも私生活は...

リーアムの兄貴がまたまた大暴れ。
息子殺しの復讐としてギャングの連中を芋蔓式に殺していく。
なんだいつものリーアム映画かと思いきや、そこに収まらないのが本作最大の見どころ。
いつものリーアム映画も最高だけどね。

始めはよくある復讐映画。しかし物語は主人公の全然関係ないところで思わぬ形の進展をみせる。
予想出来ないわけじゃないけど、ちょっとびっくりする展開だった。

人が死ぬたびそのキャラクターの名前と十字架が画面に出ます。
多分ブラックユーモアを効かせる意味と命の重みを再認識させる意味があったのだと思う。
民族問題にも言及しているし、意外と奥が深い。

『96時間』とか『フライトゲーム』とか、最近のアクションバリバリーアム兄さんを期待するとちょっと残念かもしれないけど、静かに淡々と復讐を進める兄貴はやっぱりカッコいい。
あと人を引きずるのが上手い。

原作は『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』というスウェーデン・デンマーク制作の映画。
監督は本作と同じハンス・ペテル・モランドさん。
セルフリメイクですね。
2作比べてみるのも面白いかもなぁ。
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