Amy

テッド・バンディのAmyのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.4
Netflixで公開されてたので観てみました!
ザックエフロン&リリーコリンズというキャスティングと実話が基になっていることに惹かれました✨このタイトルは実際の裁判で裁判長が読み上げた判決文から引用されたものらしいです。

ザックエフロン演じるテッドがリリーコリンズ演じるシングルマザーのリズとバーで出会うところから物語は始まります。テッドは危険なほど魅力的でした。でも時にその中に狂気的なものが垣間見えて…。怪演ですね。口笑ってるけど目が全然笑ってない…。"YOU"のペンバッジリー思い出しました。

リズはシングルマザーということもありテッドの存在が自分の中でどんどん大きくなることで、次第に盲目的になっていったんですかね。でもテッドがすごくいい彼氏だったのも確かだと思います。3人が過ごした幸せな時間とは対照的な報道の音声がBGMであることが少し不気味でした。テッド側の立場から観るとハメられたのか?としか思えない話の流れです。しかしユタの事件だけではなくコロラドや他複数の事件にも関与しているんじゃないかとどんどん話が大きくなります。罪も求刑も重くなっていくのを見て検察も検察で恐ろしいなと思いました。でもリズの周りの友達や世論は完全にテッドが有罪であるとみなしているのでどっちどっち?って観ながら少し困惑しました。そしてリズの心も時が経つに連れて壊れていく。憔悴っぷりがすごいです。ひたすら自分の気持ちに抗って心が疲れて、刑務所にいるテッドからかかってくる電話の音を聞くだけで気が狂いそうになる。出ちゃいけない、と自分に言い聞かせて電話に出ないリズは浸して強いのか弱いのか。

中盤で"あ、やっぱり"って思う展開があり、そこからテッドのextremely wicked な本性がじわじわ現れてきます。ザックエフロンうまいですね。ロースクールの学生であったテッドは途中から自ら弁護を行います。検察官役がなんとビッグバンセオリーのシェルドン役でお馴染みのジムパーソンズ!何やってんの!?ってちょっとびっくりしましたけどハマってました👍当時の世のお嬢様方はテッドに夢見たこと間違いないです。すごく口がうまいというか、言葉選びがうまいので自分の思うように人の心を動かす、というよりも都合のいい方に向けることに成功します。自分の魅力を最大限に引き出し利用するのに長けてたんだな、そしてこの才能は恐ろしいなと思いました。

"Dear Liz, there are many things I can live without, but you are not one of them."
この言葉に嘘はなかったんだと思います。テッドはリズのことが本当に好きだったんですね。そしてリズもまたテッドのことを愛することをやめられない。でも自分の人生のためにその思いを断ち切らないといけない…。わたしはラスト5分までテッドが有罪なのか冤罪なのかわかりませんでした。匿名の通報をしたことで、テッドが刑務所にいる一因が自分であるとずっと自身を責め続けたリズはありったけの勇気を振り絞ってついにテッドと向き合います。"ユタで亡くなった少女には何があったのか事実を教えて。お願いだから解放してくれ"と…。きっとリズにしか聞き出せないことだったと思います。その内容は衝撃的でした。実話を基にしているから余計に。最後のクレジットでは実際の当時の写真や映像が流れます。それを見て余計に怖かったし結構忠実に作られた映画だなと思いました。