さやか

テッド・バンディのさやかのネタバレレビュー・内容・結末

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

彼が犯人だーーそう知っていながらも、徐々に疑惑の目が薄れてしまう展開に、自分自身が信じられない。法に引き裂かれた悲恋に見えるのは何故?浅はかな弁論、逃亡中ながら女性に向ける視線、自分に好意を持つ女性を利用する心、そこに彼の本性が滲み出ているはずなのに、リズへの想いは一途だと信じさせてしまう。彼女に語った真実も、苦しみから解放させるための嘘だったら?でももしリズを、自分の欲の発散を隠すための砦にしていたとしたら…。こうあってほしいという願いと、裏にもっと隠された悪があるのではという底知れぬ不安。ほの暗い靄の中に取り残された気分だ。
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