さとし

テッド・バンディのさとしのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.6
これは題材としては面白いですが、映画としては微妙です。ていうかみんなデッドが殺人を犯したことを知ってる訳ですからどうしてこういう「逃亡者」のハリソン フォードのような話の持って行ったのか不思議です。映画としての存在意義があるおかちょっっとだけ疑問に思いました。

とはいえ、リリー コリンズは随分と大人の役に挑戦してますね。「イエスタデイ」や「ガーンジー島〜」でもよかったですが、「ベイビー ドライバー」のウエイトレス役から想像もつかない大人ぶりです。次世代の癒し系女優の予感がします。ザック エフロンも頑張りましたね。彼がやる役ではないとも思いますが、仮面を被り続ける役は難しかったでしょうね。彼の怪演は良かったと思います。

それ以外の要素はあまり良くなかったですね。そもそもなぜ、裁判長がマルコビッチなのかや刑務所の待合室でセックスそして、一番信じられないのは後半のバンデイによる被告と弁護士の一人二役的演出です。ちょっとやりすぎでしょうかね。あとテッドは結局のところキャロラインなのかリズなのかそれとも二人とも利用していたのかがイマイチわからなかったです。もう少し明確にしてほしかったです。

まあ、バンデイが実際にどういった様子で猟奇的な殺人を犯したのかは描かれていたんですが、実際の殺人はワンシーンだけで、あとは極力ザック エフロンのイメージを守るということでしょね。まあ、あまりイケメン殺人犯をいじめるなという感じでしょうか?

まあ、今となてはハーヴィー ワインステインやジェフリー エップステインの方が怖いのでバンデイは時代遅れなのかなと思います。殺人鬼シネマッテイック ユニバースもあの手この手と描いてくるでしょうね。今後もこのジャンルからは目が離せそうにないです。
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