そこそこ面白い。
下品、不謹慎、無節操、破天荒。
昔、詩人として名を成せど今は海辺のろくでなし。放蕩の限りを尽くせるのは奥さんの財産のおかげかと思いきや、財産奪われてもへこまない。卑屈にならない。そこはいい。
でもってもらえる遺産をゲットするためにプータローとしてダラダラしながらもあくまで気楽に詩人する。
時々、吟ずる自作の詩のあきれるくらいのくだらなさ。
ここで本当に素敵な詩が出てきたら本当は芸術家？な設定にせず徹底的に馬鹿馬鹿しくして見ている人の共感を拒否する。
最後はさんざんお世話になってたお金さえ蹴っ飛ばしまさに放蕩詩人ここに完結するの図。
中年を過ぎた身でも決してお金を大事にせず(つまり執着せず)ド派手にやらかす。ここは風刺的ではある。
ああ、こういう心持ちになれない我が身にはある意味憧れる。
途中老人からお金奪っちゃうところはいただけないけどワルはザック(エフロン)だから許すとしてマシュー・マコノヒーのハマった演技と脇役俳優陣の層の厚さもあってストーリーとしては盛り上がりに欠けるんだがまぁまぁ楽しめた。
