ノラネコの呑んで観るシネマ

ビーチ・バム まじめに不真面目のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.3
またまたマコノヒーだ。
ハーモニー・コリンのパリピムービー。
マコノヒー演じるムーンドッグは、キーウェストに住む嘗ての人気詩人で、今は大金持ちの妻の資産で放蕩三昧。
娘の結婚式で久々にマイアミの本宅に帰ったら、妻が突然事故死してしまう。
ところが、夫の行く末を心配していた妻は、遺産を相続するには本を出さなければならないと言う遺言を残していて、ムーンドッグは家を追い出されてホームレスに。
ここで一念発起するのがハリウッド映画なのだが、そこはハーモニー・コリン。
ムーンドッグはとことん変わらない。
彼はいわばふつーの人のアンチテーゼで、求めるのは自由と酒と葉っぱとおっぱいのみ。
それさえあれば、着の身着のままで橋の下でも楽しく過ごせてしまうし、そもそも人生を楽しめなければ、詩なんて書けないとうそぶく。
実際この人、常に書いてはいるんだな。
彼が体現するのは、ある意味物質主義の対極の境地。
「スプリング・ブレイカーズ」の女学生たちは、最後は日常に帰っていったけど、こっちは不真面目なパリピ暮らしを一生続けると決めた真面目な人。
妻の遺言も、本を出すのが唯一の条件で、普通になれとは書いてない。
いやー真似は出来ないけど、むっちゃ楽しいそうな人生だわw
ブログ記事:
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