コーディー

ビーチ・バム まじめに不真面目のコーディーのレビュー・感想・評価

3.8
何事にも決して怯まず、今日も高笑いしながら酒と女とドラッグに溺れる天才詩人ムーンドッグ。〝気持ち良い〟を妥協せず日々享楽に耽る負けない生き様、常に自分に賭けて全て勝つ!な逆境さえ栄養分に変える酩酊ポジティブに呆れつつもw彼の言葉や人生観が妙に沁み、真をつく狂騒劇!

気ままな散歩に付き合うように物語もアテもなく徘徊する。それなりに事も起こるけど何せ成長とは無縁な彼なので物語も終始緩さをキープ!
さらに群がる面々もなかなかに破天荒なので不毛な彼らの文化が当たり前の日常として映る。酒臭さまで届きそうやけどw意外と哀愁も漂う。
そして猫好きに悪い奴はいないw

ダサ汚いムーンドッグのアーティストたるもの真っ当に収まってたまるか!な、どうしようもなさ。けど身内を含め仲間達も彼の才能や愛すべき自由人ぶりに一目置いてるし娘との関係も素敵!単なるネジ外れた人間ではない天才の生き様をマコノヒーが魅せる!
まあ一部やり過ぎもあるけどねw特にザック…

絶対真似のできない生き様やし、真似したくもないけどw今までのハーモニー・コリン映画から感じた社会からの逸れ具合に比べると多少なりとも共感できたし虚無的な部分も和らいでた。まあ明日を見据えぬ幸せという共通点はあるけど、好き嫌いは別として彼の映画でイライラしなかったのは初めてかもw